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1998年03月21日−−−−−シムシティーを知っていますか?

 シムシティーというゲームをご存じですか?湖(海)と大地だけで何もないところに、住宅を作り、発電所を建設し、鉄道を走らせるなどして都市を作っていくというゲームです。

 このゲームがそれ以前のゲームと決定的に違う点が3つあります。1つは、従来型のゲームがどちらかというと破壊することで快感を得ていた(考えてみれば映画でも破壊を盛り込んだものが多い)のに対して、シムシティーは創造する苦労、完成したときの喜びをゲーム化したもの。

 さらに面白いのが2つ目の特徴。従来型のゲームは、プレーヤーが働きかけないかぎり何も変化が起きないのが、このシムシティーは何もしないでいると、環境破壊がすすんだり、道路の舗装が痛んできて修復が必要になってくる。つまり、つまり何もしないことを良しとせず、常に働きかけを要求されるのです。

 そして3つ目は、スタート時における将来構想がしっかりしていないと、あるところまでは伸びるのだが(人口が増え、税収が増加し、商業が発展してくる)、どこかで頭打ち(渋滞が頻発したり住環境が悪くなり、住民が去っていってしまう)になってくるところ。

 この3つの特徴は、ホームページ作りにもそのままあてはまると思います。ホームページ作りは、文字どおり創造していくもの。そして、常に更新作業をしていないと次第に飽きられてくる。
 そして一番難しいのが、そのホームページのコンセプトを何にするかということだろう。私のホームページでいえば、フィジーという1国を対象にするのではなく、マナ島というこじんまりした島に限定し、扱う情報の量を自分の扱いうる大きさ(結構情報集めが大変)に限定したことかもしれない。しかも他にマナ島に専念してホームページ作りをしている人がいなかった(独自性)ことも幸いしていた。

 また情報の内容を、自分を表現することより訪問者に楽しんでもらったり、役に立つであろうことを前提に作り込んでいった。例えば、生まれたばかりの赤ちゃんが親にとって、とても可愛い存在であろうことは十分に理解できるが、他人にとってはそれほど興味の対象にはならないであろうということなどだ。このように、このコンセプト作りで訪問者数(アッパーリミット)がほぼ決まるような気がする。

 ただ、間違ってもらっては困るのだが、単に訪問者の数だけが意味を持つとは限らない。私のホームページで言えば、むしろこのホームページが実際のマナ島訪問者を増加させたとすると、その結果間接的にマナ島の環境破壊を加速させることにもつながるからだ。

 以上、えらそうなことを書きましたが、これらをこのホームページを開設する前から分かっていたわけではなく、10000アクセスを達成するまでに得た私の印象なのです。
 今年、5月にマナ島を再訪する予定にしていますので、このホームページを今後どの方向に持っていくのかは改めてその時に考えたいと思っていますが、このマナ島ホームページを支えてくれてきた皆さんからもご意見も頂戴できればと思っています。

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