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1999年12月20日−−−−−取材ノート(アンビション)

今回の旅行の目的は島の子供達に「文房具を届ける」こと。そして3年ぶりに訪れるマナ島の「変貌を確認」することだった。文房具はマナ島に到着し、部屋にチェックイン出来るまでの空時間に小学校を訪問、先生にお会いして、皆さんからおあずかりした文房具一式をお渡しした。1つの目的はこれで達成したわけである。

次に島の変化を見るために、4日間カメラを持ってあちこち撮影してまわった。お陰で参加したマリンアクティビティーといえば、未体験だった「サンドバンク スノーケリング・ツアー」位なものだった。そのサンドバンクは海の中にポツンと砂山があるという、なんとも不思議な体験でした。家内もスノーケリングはおっかなびっくりだったが大変気に入った様子で、帰りにはなんと「高校野球の甲子園の土」ではないが「サンドバンクの砂」を袋につめて持ち帰ってきた。

マナ島そのものは、ホテルの努力でいろいろな施設が充実してきてはいるが、それが即マナ島本来の良さを消してしまうようなものではなかった。安心した。あとは、むしろ使う側の姿勢のような気がする。多分、それはマナアイランド・リゾートのプロの方々が適切な均衡点を設け、バランスをとって行ってくれると期待しているし、またこのホームページにメッセージを寄せてくれているマナ島訪問体験者の方々のバランス感覚の良さを信じている。

私としては、マナ島ホームページという「場の提供を通じて」、マナ島が持っている「本来の良さをより多くの人に知ってもらい」、そしてそれを通じて「自然の大切さを考えて貰いたい」と願っている。



マナ島滞在中、ホテルの関係者の皆さん(田中副支配人、松本さん、トモコさん、セルさん)そして旅行の手配をしてくださった東京営業所の吉原さん(マナ島体験ダイビング時の私の先生だった人です)には大変お世話になりました。またアコさん(アピさんの奥さん)他、フィジアンのホテル従業員の方、楽しくおつきあいいただきました。皆さん、有難うございました。

最後に。1週間の旅行の間、私の希望するスケジュールに文句も言わず合わせてくれ、また家内の持ち前ののんびりした性格におおいに便乗して、部屋にいる間中、ひたすらパソコンのキーボードをたたいていた私に理解を示してくれたことには、大いに感謝をしています。有難うございました。ゆきこさん、よかったらまたマナ島旅行、つきあってください!




いつも「旅」は私になにがしかの出会いをくれた。前回はマナ島の子供達との出会いであったし、今回は彼である。名前は Garfil Coster。今回ナタンドラビーチへ行くコーラル・コースト鉄道の予約の窓口がフィジアン・ホテル内に設けられていたが、彼そのブースで働いていた。

最近あまり使われない言葉だが、アンビション(少年よ大志を抱け、のあれです)を持つ青年。私の仕事(コンピュータのソフトウェア)のこと、日本の平均給与のこと、いろんなことを聞いてきた。途中、他のお客さんが来ても、「すぐ終るからちょっと待ってて。まだ聞きたいことが沢山あるんだよ」と行って私を引き留めた。事情があって学校を辞め、一時お酒やタバコにひたっていたこともあったとか。

「今、オーストラリアで仕事をしないかっていってくれる人がいるんだよ」、目を輝かせながら私に語ってくれた。最近に日本人の同世代で、こんなに明日に夢を描こうとしているやつなんているんだろうか。次回フィジアン・リゾートを訪問するときには、もう彼はここにはいないだろう。念のため私の個人メールアドレスを渡しておいた。いつの日か、彼からメールが来るのを楽しみにしている。



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