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8月13日 アピさんのシャーク・フィーディング

 朝8時半からダイビング。今朝はあの伝説のダイバーAPISAI BATIさん(アピさん)のシャークフィーデ
ィングに同行できるのだ。ダイブ・ブレに到着して支度をしようとすると建物の奥で椅子にすわっている。何
をやっているのかと良く見ると聖書を読みお祈りをしていた。

 ヨシさんに聞いた話しでは、シャーク・フィーディングのそもそもの始まりは、取った魚の一部を神に捧げ
ることにしそこに残しておいた。これを鮫が食べたのだそうだ。それから餌づけが始まって。いまでは鮫も
アピさんには慣れて手から直接餌をもらう。

 ボートで沖で出ると、そこ(スーパーマーケット)には他の島からも沢山人が集まってきていた。皆アピさ
んのシャーク・フィーディングを見るために集まってきているのだ。ポイントに到着すると、次々と潜る。そ
こにはシアターよろしくすり鉢状に真ん中が低くなっている。みな、アピさんを取り囲むように岩にへばりつ
いて息を飲んで鮫が来るのを待つ。そこへアピさんさんが餌箱を持って潜ってくる。最初は小魚ばかりだった
のが、鮫がやってきた。体長2メートルほどのが数匹。アピさんの手から直接餌をもらうだけでなく、アピさ
んさんはイルカの曲芸よろしくエラを掴んで引っぱってもらう。こんなことアピさんでなければ出来ない。

奥のほうにダイバーが沢山いるの、分かります?

写真提供:マナアイランドリゾート東京

 鮫が餌に食いつく瞬間を正面からみたが圧巻である。なにかアピさんのシャーク・フィーディングを見てい

ると彼に神が乗り移っているように見えてくる。そういえば朝一人で神に祈りを捧げていたっけ。

 あいにく私のカメラの調子が悪く撮影できなかったが、プロの本格的なビデオカメラで撮っておいたものを
ダイブブレで見せてもった。かつて衛星放送で放映されたものだそうだが、再度テレビで見ても、それはそれ
は感動的なものだった。アピさんはマナ島のいわば「人間国宝」みたいな人だ。コマーシャル化しない
で大切にして欲しい。

 最後に、シャーク・フィーディングを見ている間中、列の後ろで我々を見守ってくれたトモさん!、お世話
になり有難うございました。


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