ホームページ目次前の話次の話


最新情報をお届けします

1998年4月12日−−−−− 川原 伸朗さんより
kawaharan@nikken.co.jp <kawaharan@nikken.co.jp>

 3月20から28日までマナ島に、家族4人で滞在しました。とてもフレンドリーなホテルスタッフのおかげで、9日間気持ちよく過ごすことができました。以下、これからマナ島へ行こうと思われている方々のために、少しでもお役立ていただければと思い、最新情報をお届けします。

1.体調を崩しても大丈夫です

 リゾート内には、診療所があり看護婦さん(Selenaさん他)が常駐しています。私の息子(6歳)は、出発前から体調を崩し、マナ島に到着した時から高熱を出して寝込んでしまいました。暫く様子を見ていましたが、3日間は回復の兆し有りやと思いきやまた高熱が出るという繰り返しでした。慣れない場所に来たストレスもあってか、日本から持ってきた薬も底をついたので、とうとう診療所に厄介になりました。

 診療所では、看護婦のSelenaさんがホテルスタッフのMaggieさんを呼び、お祈り(厄払い)をしてくれたり、解熱剤を飲ませてくれたりしました。この時、息子の熱は40度以上になっていたので、早速、本島に電話をかけて医者を呼んでくれました。

 ナンディ空港には、24時間体制の医療機関があり、そこからすぐに飛行機に乗って、お医者さんが駆けつけてくれました。若いインド人のお医者さんが、早速診察してくれ、薬を出してくれたので、次の日にはもう息子は元気になりました。

 この診療所には、島の住人も良く相談に来ているようでした。

 一時はどうなることかと心配しましたが、やれやれというところです。このようなサービスが受けられるということは、小さな子供連れにとって、大変安心できます。

 ちなみに、今回はAIUの保険で料金は全てカバーできたので、現地での出費は全くありませんでした。安心のために、保険は絶対必要です。

2.ブレについて

 今回、私どもが泊まったのは、デラックスビーチフロントブレで2部屋が1棟のなかにあるDUPLEX(二戸一棟)タイプでした。

 ブレの造りはしっかりしているものの、外壁は通風のために遮音性は全くありませんし、隣の部屋との仕切壁もそう遮音性のあるものではありません。従って、お隣の音は筒抜けでした。こちらは小さな子供連れですから、隣に泊まった方々(特に新婚さん)にはさぞかしご迷惑をおかけしたのではなかろうかと恐縮しています。

 同じデラックスビーチフロントブレでも、より立地条件の良い(レストランやセンターブレにより近い)ところに、1部屋1棟で、しかもサンデッキ付きのStandalone(独立)タイプのものもありました。出発前にそれを知っていたなら、こちらのブレを指定したのですが、何せ初めてで様子がわからなかったので、今回は我慢しました。料金はやや高めなのかもしれませんが、断然こちらのブレがお勧めです。

 

3.サンセットビーチは遠かった

 小さな島なので、歩けばすぐにサンセットビーチに着くだろうと思い海岸線を歩いて行きました。パンフレットに載っている島の絵には、道らしきものが描いてあります。しかしこれは、大失敗でした。サウスビーチからも、ノースビーチからも試みましたが、結局、サンセットビーチに行き着くことはできませんでした。海岸沿いに、道らしい道はなかったのです。

 特に、サウスビーチからのルートは大変でした。途中リゾートに無関係らしきプライベートビーチなるものがあり、フィジアンの男性がそこで泳いでいました。その人は魚をとっていたところでした。晩御飯のおかずなのでしょうか。声をかけるとわざわざ岸に上がってきてここはプライベートであるから、ホテルはあっちだと教えられました。その陸側は、ブレがたくさん建っているところでしたが、いずれもプライベートとのことでした。

 結局、サンセットビーチへ行くなら、正規の陸の道を歩いていくべきだったのです。ちなみにリゾートのアクティビティのなかに、サンセットビーチツアーというものもあります(ランチ付きで前日から予約)、何か交通機関が欲しいと思いました。さもないと、小さな子供連れにはとても大変です。

 交通機関といえば、とある新婚らしきカップルがゴルフ場で使うような2人乗りのカートを乗り回して島を動き回っていました。あれは何なのでしょう。私も借りたいとは思いましたが、自分たちだけあんなものを乗り回すとヒンシュクものだと思って、リゾートの人には問い合わせませんでした。でも、あれが使えればとても便利だと思います。 

4.サウスビーチの方が見所はある

 サンセットビーチには行けなかったので、サウスとノースを比べてみると、サウスビーチの方が、シュノーケリングで楽しむ見所がたくさんあると思います。サウスビーチはラグーンの中なのでいつでも波は静かで、珊瑚も良く育っていてきれいです。魚もたくさん居ます。但し、午前中のみ。午後からは水温が上がって、海水の透明度が低くなり何も見えなくなることがあります。

 ノースビーチの良いところは、さしずめ人が居ないことでしょうか。遠浅ですが50mほど沖に出ると、ドロップオフになっています。初日にそこで大きな鮫を見ました。鮫は海の底の方をゆっくりと沖に向かって泳いでいきました。その時はここは鮫がたくさんいるのかと思いましたが、それっきり鮫に出会うことはありませんでした。

5.食事・飲み物は安くておいしい。しかし....

 レストランはまずまずでした。高いと困るなと心配していましたが、リーズナブルな料金で、おいしい料理が食べられ、私は毎日満腹になり大満足でした。飲み物と食事は別々の部門になっているので、別々にそれぞれの担当部門のスタッフに注文しなければなりません。これは不便といえば不便。

 フィジアンビターというビールは皆さん良く飲まれるようですが、私の一番のお勧めは、BulaVinakaというトロピカルカクテルです。確かF$8.5ぐらいです。ほかにもトロピカルカクテルはたくさんあります。マナ島オリジナルのカクテルもいろいろありますから全部ためしてみてはいかがでしょう。

 アルコールがだめな人は、ココナッツクリームというトロピカルドリンクがお勧めです。F$4.5ぐらいです。メニューにあったかなかったか良くわかりませんが、ココナッツクリームと言えば分かります。我が家の子供たちは、パイナップルジュースが気に入って、そればかり飲んでいました。こちらは、F$2.5ぐらいです。

 ところで、ご飯やみそ汁などあっさりした日本食にこだわりがある人は、ちょっとつらいかもしれません。とある日本人の団体さんの中には、ここには食べるものが無いと嘆いている中高年の人がいました。

 レストランには、日本人の料理人もいて日本食メニュー(似て非なるもの)もあります。お餅の磯部焼きやお好み焼きも食べさせてもらいました。ランチには串かつ定食や長崎さらうどんなるものもあります。しかし、申し訳有りませんが、これはとてもおいしいとは言えません。その日本人の料理人曰く、材料に限界があって、本物はできないとこことでした。

 従って、日本食が忘れられないとお考えの人は、郷にいれば郷に従えで覚悟して行くか、何か対策を考えて、日本から持参することをお勧めします。

 

6.インダルジェンス号

 サウスビーチの沖合に、トリマラン型のヨットが浮かんでいます。これが、インダルジェンス号で、サンセットクルーズや無人島クルーズに参加すると乗せてもらえます。

 キャプテンはペドロさんです。ポリネシア人で、とても明るく人なつっこいお方です。 随分と日本びいきで、日本の歌などをギターの弾き語りで唄ってくれます。

 私どもは無人島クルーズに参加しました。ノースビーチからも見える隣の島への一日ツアーでした。島の名前は教えてもらったのですが、残念ながら忘れてしまいました。

 この島の見所は、ドロップオフになった壁面にびっしりと生育した珊瑚をシュノーケリングで見ることでしょうか。但し、潮の流れがあるので、変なところへ流されないように注意が必要です。人が誰もいないので、流されてしまったらおしまいです。

 ペドロさんがバーベキューランチをこしらえてくれます。かなりワイルドです。日影がないので、海に入っていないとかなりきついです。

 昔、この島には人が住んでいて、その時家畜だったヤギが今は山の上の方に生息しているとのことでした。今回は、残念ながら、この目でそのヤギを確認することはできませんでした。



ホームページ目次前の話次の話 inserted by FC2 system