ホームページ目次前の話次の話


1999年12月15日−−−−−ジャパニーズ・デリカシー



以前いただいたメッセージの中で、ビーチに残してあったタバコの吸い殻を、かたづけてくれた人のお話し
がありましたが、このホームページをご覧になっている方々のマナーの良さには感心しています。

しかしこの美しい自然を持つマナ島に来てもまだ平気でタバコの吸い殻のポイ捨てをする人がいなくならな
いということを聞き、大変残念に思っています。ホテルの関係者の話しによれば、ビーチで回収したの吸い
殻を見ると、その大多数がマイルドセブン、キャビンなどの日本製の銘柄だそうで、また吸い殻についてい
る口紅から推測してその多くは女性のものと思われる、とのことでした。もっとも今回私が目撃したのは白
人女性でしたが。タバコを吸い終えると吸い殻を砂の中に押し込んで消し、そのまま海に入って行きました。

(私は、昔も今もタバコを吸わないのだが)ここマナ島の澄んだ空気のなかでタバコを吸うことが大変心地
よいものであろうことは想像できる。吐き出す煙と一緒に肩の力が抜け、心身ともにリラックス出来るのだ
と思う。そもそも人間の感性と逆の方向を取らせるのは至難の業。むしろここは、適当な美観を損ねないよ
うな灰皿(兼ゴミ箱)をそっとビーチ・ベッド近くに配置しておくことしかないのだと思う。


もともと日本人は、自分の内と外を区別し、内に対しては大層奇麗好きなのだと思うので、もしあのビーチ
を自分の内なるものと感じさせることが出来たら、そこには多いにジャパニーズ・デリカシーが働くはずだ
と思うのだが。現にこのホームページをご覧いただいている方はこんなにもあの浜辺を大事にしてくれてい
るではないか。


ホームページ目次前の話次の話 inserted by FC2 system