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2001年1月28日 東京に雪が

先週も土曜日から雪が降ったが今週末もまた雪。こんどのはちょっと量が違う。テレビのニュースによれば
3年ぶりだという。

日曜の朝にはやんでいたので早速家の前の道路の雪かきを。大学の同級生で新潟出身者がいるが同郷の人と
結婚して千葉県に住んでいる。彼が教えてくれたこと。雪国では、路面が凍結して歩行者がころんだりする
のを防ぐため、雪がやんだら自分の家の前の道路の雪かきは当然のマナーだという。彼等夫婦は千葉県に住
んでいても、今回のような雪が降った翌朝は雪かきをする。千葉県に引っ越してきた当初、近所の人はこの
行動を見て気がついたようだ。「ああやって雪かきをしなくてはいけないんだ」と。ところが新潟出身の彼
等の家庭と違ってスコップなどというものは用意していない。しかたなくちりとりなど代用品で雪かきを始
めたらしい。

彼等新潟(雪国)の人からすると東京の降雪時の反応は面白いらしい。たしかに5センチも雪が降ろうなら
東京はちょっとしたパニックになる。交通機関のマヒなども出てくる。確かに彼の言うように、もし新潟な
ど雪国がたった5センチ程度でパニックをお超していたとしたら生活できなくなる。なにせ場所によっては
世界でも有名な豪雪地帯なのであるから。そこへ行くと大都市というものは、まことにもろいものだ。

こんかいの大雪(?)でも東京ではけが人が続出したようだ。これも雪国の人は慣れていて、歩くのもうま
い。確かに靴そのものも違っていて、上からみたらわからないが、靴を裏返してみるとエレガントなデザイ
ンとは裏腹に、靴底にはしっかりと滑り止めのでこぼこがつけてある。プラス、確かに歩き方がうまい。
ちょっと腰をおとしぎみにし、足の裏全体で歩く感じかと思う。それにかならず両手はポケットから出して
歩く。いざというときの為だ。雪国の人だってころばないわけではない。子供のころ、いっぱいころんで体
で覚えているから、対応できるのだ。その点、東京のお年寄りは大変だ。そんな経験をしたことがないとこ
ろへ来て、雪かきのマナーが行きわたっていないから、雪の降った翌日など、凍った道路があちこち出現し
転倒者、けが人が続出する。

その地に住む人は、その地に住むためのいろいろな知恵を持っているものだ。北国には北国の、そして南の
島には南の島なりの知恵が。マナ島へ出かけたら、ゆったりとする時間を持ってみて、島の人たちがどんな
生活をしているのかを失礼にならないようにしながら見せてもらうといいだろう。きっと新鮮な驚きを感じ
るような知恵を披露してくれるだろう。

今回のこの雪、マナ島のフィジアンに見せたら驚くだろうな〜(^^)。


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