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本当のフィジーを忘れない・・・

2000年06月07日−−−−−梨音さん


お久しぶりです、梨音です。 
変わる事なく、毎週更新されるのを楽しみにしている私です。

今回のクーデター・・・驚きました。 まるで自分の国で起きているかの様に近いものを感じ、
教えて下さったHPや新聞等で、その後の状況を確認している次第です。

私も「クーデター」と「略奪」は別な物だと感じます。そしてそこにある人種差別と貧富の差は
今のフィジーにとって大きな問題なんですよね。

私達は今年の2月にマナ3泊フィジアン3泊の予定で出発・・・
がしかし、名古屋出発が3時間半遅れた為、その後のスケジュールは大幅に変更されたのでした。
ナンディへの経由はカットされ、オークランド直行便に変貌してしまいました!
オークランドで一泊した後、フライトの都合でスバへ。マナに行くにはナンディまでバスに揺ら
れる事4時間半、ナンディで一泊した後、翌日に到着という事でした。
これではまた翌日フィジアンへ移動です。よくよく考え私達は、フィジータイムでゆっくりバカ
ンスを優先し泣く泣くマナは諦め、フィジアン5泊に変更したのでした。
でもこのスケジュール変更のお陰で、本当のフィジーを少しでも感じる事が出来た気がします。

スバに到着するまでの私達の頭の中には、青い海、青い空、穏やかなフィジーの人達というイメー
ジが大きくしめていて、人々の本当の生活がどんなものかなど想像もしていませんでした。
その為、スバに到着直後は結構強烈な印象でした。
大雨は降っているし蒸し暑く、立ち並ぶ建物はおよそ近代的なホテルとはかけ離れたものでした。
でもたっぷりバスに乗っているうちに、その風景がフィジーに来た実感とやすらぎをくれました。
その後、交渉も無事に成立し素敵な思い出がたくさんできました。と同時に忘れてはならない事・・・
それは本当のフィジーの姿です。

一人のフィジアンが『奥さんも働かないととてもとても生活していけない。』 『ホテルの生活は
夢の様だ。』と話してくれました。
マウンテンバイクに乗りちょうど泊まっていたホテルの裏側に出た時、そこには業者さんや従業員
達が出入りする大きな踏切の様な入り口があり、その近くにはタオルなどを洗う施設があってもの
すごい洗剤や汚れた水がそのまま海に流れ出ていました。 ロビンソンクルーソー島では船で沖に
出ないと、とてもスノーケルが出来る状態ではなく随分海は汚れていました。

観光化される事によって、ホテルも増えフィジアン達の働く場所も増え、経済も活性化されるであろ
うと思います。みんながみんな生活が苦しいとも思いません。でもそこに汚染や貧富の差という問題
が同時にあるという事を実感しました。何かをするにあたって問題も生じるのはなにもフィジーだけ
でなく日本でもそうだと思います。
悪くなるのは早くてもそれを良くするのはなかなか難しく、時間もかかる事だと思います。でも私達
が出会った人達の前向きなエネルギーや、心の豊かさがきっと今ある問題を解決していってくれるだ
ろうと感じました。 また物も豊富で便利な中で生活している私は、彼らのたくましさを見習わなく
てはいけないなと・・・

今回スケジュール変更になったことで、経験できたこと・・・良かったです。
オークランドも行けたし、ハプニングも旅の要因と考える事が大切ですよね。
フィジー大好きです。今度はウエディングでマナに行けたらいいなあー

    以上フィジーレポートでした。またメールします。


                             


(制作者)いろいろなことを考えさせてくれる素敵な、そして貴重なメッセージでした。
有難うございました。(参考:共生への道


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