1999年6月25日−−−−−後野 直子さん
私は一度訪れて以来、フィジーの、マナ島の自然と人々にすっかり魅了されてしまい、何度でも訪れたいと
思っている「はまった」マナ島ファンです。自然のままの「海が好き」なのであれば、その美しさはなかな
かのものでしたよ。私はダイビングはしないのでマナ島でももっぱらスノーケリングを楽しんでいるのです
が、それでも海の美しさは十二分に味わえました。お天気にさえ恵まれれば、マナ島の自然の素晴らしさに
はどなたも感動する事と思います。
宿泊の方ですが、行く人によって評価はやっぱり違ってくると思います。人はそれぞれ違った価値観を持っ
ていますし、相性というものもありますしね。その辺はやっぱり、実際に行ってみないと分からない事では
ありますが、私なりにお伝えしたいと思います。
言葉で表現するのは難しいのですが、「お金を払うからその分のサービスを受けたい」という意識があると
不快な目に遭ってしまう事があるのではないかと思います。私個人はどちらかというと、「楽しい想いがで
きたからその分のお礼をする」という感じです。なんだか理屈っぽくて、マナ島HPにそぐわない感じです
が、マナ島を良いと思うかいまいちと思うかの価値観の差ってその辺りにもあるのではないかと思うのです。
言葉にしてしまうととても薄っぺらになってしまうのですが、概してマナ島の人達は商売第一って感じでは
ありません。もちろん彼らもお金を得るために働いているのですから仕事はちゃんとするし、彼らなりの職
業意識を持ってサービスしてくれていると思います。でも、お金をもらうためだったら嫌いな人にもとこと
ん愛想良くするって感じではないのです、たぶん。私はそう思うので、とても素直に彼らと付き合えます。
そして彼らはとても気さくで、お客とスタッフというだけでなく、人間と人間としての付き合いすらさせて
くれる雰囲気があります。その辺りが、私が他のどこかでは出会った事のないマナ島の魅力だと思います。
それがあるから、マナ島に滞在すると都会の生活や仕事でへこんだ気持ちがまあるくなって、自然にリフレ
ッシュできるのです。（せいぜい10日の短い滞在期間中にそんなつきあいのできる島って、なかなか見つ
からないんじゃないでしょうか。）
ですから、そういう彼らとの付き合いよりも、商業としての充実したサービスを求める人にはマナ島は物足
りない事があると思います。アクティビティが時間通り始まらないって事もあるし、無愛想な客よりも笑顔
の客に声をかけるスタッフが多いって事もあるし、レストランでなかなか注文を取ってくれない事だってあ
ります。その辺りがとても気になる人には向かないかもしれません。
私は、そういう事があっても相手方の事情を考えてみるとちっとも気にならないのですけどね。時間通り事
がすばやく運ばないと感じる事があるのは、日本とフィジーの習慣の違いだと思います。彼らにしてみれば、
何でそんなに急ぐのか、って感じるんじゃないでしょうか。笑顔の人には人気があるものだし、レストラン
で注文を取りに来るのが遅い時は広いホールでたった一人のスタッフが一生懸命駆け回って応対していたり
しますし。
つまり、長々と書いてしまいましたが、マナ島ではゲストとスタッフでも人間同士である事を忘れないこと
が楽しく滞在するコツであり、マナ島は素晴らしい自然の中で素直に人間同士の付き合いができる点で恵ま
れた場所であるという事です。
ゲストとして洗練され充実したサービスを期待するならば、フィジーでもむしろ本島の大きなリゾートホテ
ルをお勧めします。私も何度か滞在しましたが、スタッフも洗練されていて施設も充実し、本当に心地よく
滞在しました。
本島、離島、それぞれに別の良さがありますね。
（制作者）すごく分かり安い、また的確に言葉で言い表してくださいました。有難うございます。
まったくその通りだと思います。